MFG的SS「虚空の蒼玉」 MB隊編
第66話<アキマサ>

「何かこの状況を打開する物は無いのか………」


そう言いながらゼロは片手の『勇者ノススメ』を見る
『勇者ノススメ』は1日3回まで、すでに2回使ってしまっているので後1回


「しかし流石に寒いですねぇ・・・」

ゼロはイオンクラフトを利用して飛んでいた、目的地はこの冷気の中心部


「私って冷え性なんですよねぇ……寒いの嫌いです、さて暖かくするには?」


思いっきり飛びながら独り言をかましている。

テレパシーで真由美とィアーリス達は一度撤退したらしい、メカィアーリス達は火球を放ち冷気を抑えているそうだが動けない状況らしい


「やっぱり寒い時はバニラアイスですよね〜、美味しさが違いますよ」


ゼロはどこからかカップのバニラアイスを取り出し食べ始める
その周りには冷気がまとっているのだが……何故か本格的には凍らない


「あ〜牛丼も良いですよね、むしろ鯛焼きが最高なんですが……いや、ここは紅ショウガの汁と紅ショウガのご飯に紅ショウガを乗っけて……」


独り言連発、ある意味……いや、完全に怪しい
その怪しさの為か――絶対に違うとは思うが――冷気は何故だか本格的にゼロにまとわりつかない
しかしながら怪しすぎる、ぶつぶつと独り言を連発している
誰か止めてくれと誰もが思ったときゼロの後ろから声がかかる


「なら、イチゴジャムでも……………………何故私は…イチゴジャムと?」


そこに居たのは片翼を持った男だった

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