MFG的SS「虚空の蒼玉」
MB隊編
第43話<KAI>
ゼロと真由美が屋上で 良いムードを作っているその頃。 カレー鍋を片付けている仮厨房で手伝っていたシェインはレイナに呼び出され 先ほどまでシグナスたちが食べていた場所に向かい合う形で座っていた。 「え〜と…なんですか?」 「そう固くなるな、別におぬしを斬る気はない」 出会いがしらにいきなり斬り付けて来た人である。 この際 自分が先に上に落ちたことは考えないことにする。 とりあえず油断は出来ない。と警戒したため体がすっかり硬直していた。 「話というのは明日のことじゃ」 明日 隅でカレーを食べながら聞いていたが 恐らくゼロたちは地球側代表として戦うだろう。 「…残念ですが 出れません」 「そこを何とかしてもらえぬか?我が軍の主だった連中を数えても 18人に満たぬことが発覚したのじゃ」 ギアンサルやアーサーといった主だったものは既に帰還や倒されている。 本隊ではない以上 戦力も一般兵以外ほとんど居ないのだろう。 「…あまり力にはなれませんけど」 「うむ。大丈夫じゃ 異界から来たおぬしは強い」 レイナから手を伸ばしてくる。 そして その手をシェインは強く握り返した。 シェイン 極星帝国軍代表に加盟 |