MFG的SS「虚空の蒼玉」
MB隊編
第44話<フシギダネ石島>
夜のE.G.O本部の外では、シグナスたちがいたのとは丁度逆の方向・・・ 他にも4つの影があった。 そのうちの一人、長身でマントを羽織っている男、 “レイ・アルカード”は他の3人に向き合って話し始める。 「すまないな、私が昼間に戦えないばかりに・・・ 特に、ライトといったか。君は予想したとおりの人材だった。」 「いやぁ、でもこの村正があってこそ、この戦局を切り抜けられたんですし・・・」 そういうと、腰に携えている日本刀に目を向ける。 鞘をしているとはいえ、それを通り越して、妖気が放たれているのが見える。 それを見、リンクスが口を開く。 「だが、それは並の人間では扱えんのだ。 お前の力はその村正に相応しいものだということだろう」 「そういうことでだ、ライト。それは君にあげよう。 我々では使いこなせないのだからね。」 「え、いいんですか?」 ただ・・・と、アルカードが付け加えるように言う。 「君は、まだその力を押さえつけているようなものだ。 本来の力は、まだまだ強力なもの・・・完全にその力を使えるようになるには、 真に村正の使い手として認められなければならない。 そして、そうならなければ、明日の戦いは厳しいものとなるだろう。」 「村正に認められる・・・ですか。 よくわからないけど、自分に出来ることなら、やってみせます。」 そう言い切ると、ふと、アルカードが自分の剣を抜き、空に掲げる。 ライトも同じように村正を抜き掲げる。アルカードの剣と交わるように。 「明日は、リンクスとアシュレイのことは任せた。 ふたりともダークロアの優秀な人材だ、3人で力をあわせて、頑張って欲しい。」 「アルカードと一緒に戦えないのはしょうがないけど、まぁ頑張ろうねっ」 「無論、負ける気などしないさ」 「自分だって、二人に負けないくらい頑張っちゃいますよ!」 ダークロア2名、“夜羽子・アシュレイ”“ジル・リンクス”参戦決定。 |