MFG的SS「虚空の蒼玉」
MB隊編
第13話<フシギダネ石島>
前に総攻撃をかけた阿羅耶識以外の勢力の重要拠点・・・ つまり、E.G.O・WIZ−DOM・ダークロアの拠点に対し、 極星帝国は攻撃を行っていた。 目的の一つは、不安分子になりかねない別次元からこの世界に来たと言うものたちを抹殺する事。 その者達の影響で、帝国に対し総攻撃が行われる可能性もないわけではないからである。 更に別々の勢力に分散したのにもわけがあるだろう、という考えだった。 そして、第二の目的は他の勢力を足止めしている間に、 現在最も力のあるE.G.O本部を叩き潰してしまおうという考えだ。 そんな経緯もあり、極星帝国と最も激しい戦いを繰り広げていたのが、 ソニアとゼロが会った直後の、ここE.G.O本部だった。 突如現れた夥しい数のスケルトンホース騎兵隊に、ドラゴンが10体。 E.G.O能力者たちも必死の抵抗を続けているのだが・・・ 「こいつら・・・私の剣が効かないの?」 「私の電撃も効いてないっぽいですねぇ・・・」 「多分サイキックリフレクトが張られてるんだよ。念能力は多分効かないんじゃない?」 ソニアの言う通り、スケルトンホースは種族上念能力を遮断する体質を持っており、 更に見かけによらずスピードにも優れているために攻撃を防ぐのも難しいのだ。 東海林の作り出している光の剣はPSIの応用なので弾かれてしまい、 ゼロの持っている電撃も、実は超能力の応用なので同じように効いていないというわけである。 ソニアの攻撃は普通に効くので、近づいてくるスケルトンホース達は竜巻によって次々と粉々にされていく。 どうやら、耐久力は見た目どおりらしい。 「ここは私は何とかするから、そっちはあいつらを何とかする方法を考えなさい!」 「私も時間稼ぎくらいはしますよ、それに、青魔法を教えてもらういい機会ですから」 「しょうがないわね・・・・ついてきなさいよ!」 その掛け声と同時に、二人は敵の中へ突撃して行った。 |