MFG的SS「虚空の蒼玉」
第51話<KAI>

「ねーねー アルカース…だっけ?私と勝負・・・する?」
少し離れた場所でベルキスとジェイルのやり取りを見ていたリアスは
触発されたのかアルカースへと魔術勝負を挑んでいた。
「…もちろん受けて立つよ」
「じゃぁ ここだと狭いから裏の原っぱに行こー」

家の裏手にある原っぱに移動する。
それを何事かと付いてきたのはアルテアとジェイルにベルギス。
要するに 家に残っていたもの全員が付いてきていた。
「放つ魔術は一発限りだよ」
「十分!僕に挑んだことを後悔させる」
適当な位置にそれぞれが立つと 即座に呪文詠唱を始める。
「…この呪文はまさか・・・炎系最悪と呼ばれるアレか?」
何かを感じ取ったジェイルとアルテアは結界呪文の詠唱に入る。
「いくぞ!“アースウェイブ”!」
大地が突如 海のように波うちリアスを飲み込もうとする。
「…滅びよ!“バースト…”」
「やっぱりかよあの馬鹿っ“アイスジェネレート”!」
「防ぎきれるのでしょうか…“ホーリーフロア”!」
光と氷の結界が展開されリアスの魔術の迎撃体制をとる。
「と見せかけ“アースシェイカー”!」
アルテアたちの警戒をよそにリアスは突如魔術を切り替えアルカースへ向ける。
リアスに向けられた魔術を飲み込み そのままアルカースへと
アルカースの放った魔術が襲い掛かろうとする。
「…まったく また馬鹿やりやがって…“プライゾン・ロック”」
慣れた手つきでリアスの返した魔術を氷に封じ込める。
そして ふと気が付いたように動きを止める。
「…『また』だと?どういうことだ・・・?」
 

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魔術解説:滅びの“バースト〜”
正しくは『滅びよ!“バーストフレア”』
南を治めし炎の鳥王“朱雀”の炎を呼び出すと呼ばれるリアス最大魔術で
蒼玉の力を持って初めて使いこなせる。
蒼玉が無くても放つことは可能だが全身全霊の魔力を消耗するため使うことは無いと思われる。

:アースシェイカー
地属性魔術をそのまま相手に跳ね返す魔術だが
相手の放った魔術と同等かそれ以上の魔力が無ければ失敗する使い勝手の悪いもの
しかし うまく使えば跳ね返す方向を自由に変えることが出来るため応用性が非常に問われる魔術でもある。
 
 
 

 

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