MFG的SS「虚空の蒼玉」
MB隊編
第63話<KAI>
その様子を中継モニターから見ている人はおおよそ300人といったところか。 その中の一人 クラリス・パラケルススは時計を見ながら移動を開始する。 「DEEP、そろそろ行くわよ」 「了解」 昨日からクラリスが使用している実験室。 そこには 昼間戦闘が行えない理由で棄権したレイ・アルカードの姿があった。 「…きたか。我らの力をライト達 未来を握るものに」 「えぇ…この世界…いえ、すべての世界の運命を握る子達に」 戦闘開始前にクロウから受けた依頼。 それが ダークロアと阿羅耶識の力をそれぞれ取り入れたホムンクルスの創造。 そのために必要な英知を アルカードに協力してもらうことになっていた。 もっとも クロウがライトの力を引き出す為にもと触れ込んであったのだが あっさり乗って来るとは クラリス自身も思っていなかったのだが それはライトに対する期待の現われだろうとクラリスは判断を下す。 「それじゃ はじめましょ。…猫がいいのかしら」 「猫か…これが頼まれていた錬金式か?」 「そうね…DEEP!手伝いなさい!20分以内に仕上げるわよ!」 クラリス 第3のホムンクルス・ワイルドの製造開始 その頃 地球軍本部に三つの影が迫っていた。 |