MFG的SS「虚空の蒼玉」 MB隊編
第57話<フシギダネ石島>

E.G.Oの軍勢に迫る残り3人・・・
やはり運命なのか、そのうちの一人は“ラユュー・アルビレオ”。

ハニエルたちがやられたのを一瞥すると、真由美の方に向き直り。

「うちのエンジェル達がお世話になったようだね」
「ラユュー・・・やっぱり宿命って奴なのかしらね」

真由美が呟きつつ、ライトニングスパークをチャージする。
先程のとは打って変って、かなりのエネルギー量を持っている。

そんな二人のにらみ合いの中、放置されている極星軍残りの二人・・・
アンデッド化して蘇った“織田信長”、
青き狼と呼ばれ、土民戦士集団から今回の軍に加わった“テムジン”
二人もそれなりの実力者ではあるのだが、すっかり放置され気味だ。

「・・・信長殿、私達はどうすれば。」
「そう言われてもなテムジン殿、我々の目的はこちらの足止めにあるわけだ。
 その状態ではうかつに動けんと言うわけだ・・・一体ミリアム殿はどうお考えなのか。」

愚痴気味に話し合っている二人。
なら敵軍に突っ込めと言いたくもなるのだが、前がああではどうしようもなかったりする。

その会話を耳にしている(PSI能力で聴力を高められる)ゼロは、
ある重要な情報を手に入れていた。そう、愚痴の中から。

「“足止め”と言いましたよね。
 もしかして真由美さんに来て欲しくない理由でも・・・まさか」

ゼロは、想定したくないパターンを頭の中で描く。
しかしそれが発動される確率はかなり高い。
そして、それが発動された場合、地球軍の兵力が大きく落ちることは間違いなかった。
それを阻止するには・・・ここを突破するしかない。
出来たとしても、それを止めるには“切り札”を発動することになるかもしれないが・・・

「真由美さん、急いで本隊に加わります。説明してる時間はありませんけど。
 そのためにはちゃっちゃと・・・」
「ちゃっちゃと・・・こいつらを片付けてからよね」

そういうと同時に、真由美はラユューのほうに加速する。


E.G.O戦線、本格戦闘開始。


戦況
ラユュー&テムジン&信長、真由美&ゼロと交戦。

→Next