MFG的SS「虚空の蒼玉」
MB隊編
第53話<フシギダネ石島>
光を確認したダークロア&阿羅耶識連合軍。 気配を察するに、その光があるほうに軍が出ていることは間違いなかった。 つまり、簡単にいえば陽動の意味がほぼなくなったということだ。 「どうしますかね・・・あちらに私達も合流するのが得策でしょうか。」 「そうだな、どうせあちらに向けて本隊が送られていることだろう。 ・・・だが、ここは我々ダークロアの真髄と言う奴を見せてやろう。」 「何するの?」 頭に?マークを浮かべつつ、アシュレイが訪ねる。 「私がライト達とは少しだけ離れて動くんだ。崩れているビルとかを使ってな。 そして、本隊に攻撃が来ても」 「挟み撃ちに出来る、ってわけ?」 「そういうことだ。できるだけ先制攻撃されるのは避けたいからな。」 結局ジルの腕を買い、その作戦で、光のあったほうに進軍することとなった。 その頃 極星帝国軍も、陽動作戦を行うための隊が動いていた。 しかし、同じ理由で既に作戦は暗礁に乗り上げてしまったのである。 その隊を率いていたのは、“ロュス・アルタイル”。 「あいつら、あの光のほうに集まって来るんだろーな。 するとあたしたち出番ないんじゃなくて?」 「そうだとすると、本拠地の守りが浅くなるのではないかな?」 「おー、なるほど。 でもとりあえずこの隊も解散。あたしと数名で本拠地に突撃かけるけど、誰か来る奴は?」 結局、その分隊に所属しているメンバー、 “ロュス・アルタイル”“メルィ・ミラク”“カウス・ボレアリス”が突撃組となって本拠地へ向かい、 “ハンニバル・バルカス”と、その他竜卒隊2騎が、本隊へ合流するために向かった。 そう、ハンニバル軍の進路は丁度・・・ライト達の隊が向かっている方向。 まもなく、戦いの幕があけようとしている。 |