MFG的SS「虚空の蒼玉」 MB隊編
第5話<アキマサ>

「憶えが早いのね」
「イメージトレーニングはしていましたから」
そう言ってゼロが苦笑する
現在、光とゼロはE.G.O本部……へと向かっていたのだが……

2人は今“空を飛んでいる”
電子を…もっぱら静電気を操りイオンクラフトで飛んでいるのである
ライトニングマスターの異名を持った光を始めごく一部の能力者のみしか使えない能力である


「そういえばE.G.Oの方達は今どこに?望さんと千里さん、それに真由美さんやいぶきさん達は?」
「望は今仙台のほうに、戻ってくるらしいからこの後合流する予定、千里は本部にいるはず、真由美ちゃんといぶきさんは極星帝国と各地で戦ってるから場所はわからないわ」
「そうですか……」

「それで?尋問とかはしない予定だけど、何かしたいことがあるんでしょう?」
光の質問にまたゼロは苦笑して答える

「そうですね、望さんに会えるならとりあえず相手の心理を読み取る事に御教授いただきたいデスね……それと光さん」
「何?」

「あの白き光の悪魔を…E.G.Oの決戦用の“あれ”を手に入れたくて」
「……………分かってるの? あれは……」

「分かっているつもりです、自らの生命と引き換えに強大な力を手に入れる、使用者の生命を吸い続けて敵を打ち倒す………それでも必要なんです」
「わかったわ……あなたの望む物は初期型の一番威力が高いものね、でもあれを実力で押さえつけたのは…」

「真由美さんだけなんでしょ?」
「良くわかってるわね」
「私はマインドブレイカーですよ?それぐらいの力制御してみますよ」
「このライトニングマスターが教えるのよ?まだ誰も不可能なんてないわよ」

ゼロは光がE.G.Oの中でもクールで強気でちょっと浮いている事を思い出して笑った
光もつられて笑っていた


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