MFG的SS「虚空の蒼玉」 MB隊編
第49話<KAI>

「本拠地はWIZ-DOMやクロウさんに任せてますから僕達は
 本拠地を目指すようにして陽動をかけようと思います」
「このメンバーなら仕方ないですわね」
「え〜っ本拠地にどーんと攻めないの〜?」
極星帝国の本拠地に誰が残っているかまったく判らない。
下手したらまったく動かず18人で迎え撃たれる可能性もあるのだ。
まず 欲しいのは誰が本拠地に居ないという確信。
「全滅なんて避けたいですし 勝つ可能性を上げておかないと」
「戦っているのは我々だけではないのだ」
「しょうがないな…もぅ」

阿頼耶識&ダークロア 陽動作戦開始

一方変わってWIZ-DOM移動組は クロウがいきなり立ち止まっていた。
「クロウ どうしたの?」
「…戦いを確実に終わらせるためには
 こちらも表に戻る必要があるんですよね。アリスフェア!武装錬金type2!」
そういいながら武装錬金を行いつつ紅玉を頭上に掲げる。
「フレアさん ジリアンさん…。力を貸して下さい。
 紅玉よ!今こそ我が名の下に封じられし蒼き力を解き放て!
 アリスフェアよ!時は満ちたり!今 汝が真の姿を現せ!
 …今 我クロウ・バズの名の下に!マインド……ブレイク!!」
クロウたちの姿が紅玉から放たれた光に包まれる。
その光は離れた極星帝国本拠地からも見えるほどであった。
そして光が晴れたとき クロウの手には蒼玉が戻っていた。
蒼玉を確認しながら ほのかに蒼く輝く剣にはめ込む。
「…これが真の姿。アクアブレイカー…」
「私達の姿が変わった…?」
「これがマインドブレイク…力を目覚めさせる者の力というのね」
「まだ 終わらない…ヒスイウェザー!武装錬金!」
今朝ゼロから返してもらったヒスイウェザーを
その場で発動させ 背中に羽を装着する。
感覚を確かめるように 数回羽ばたかせ折りたたむ。
「さて…一気に本拠地を攻めますか」

WIZ-DOM移動組 行動開始

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