MFG的SS「虚空の蒼玉」 MB隊編
第40話<KAI>

「クロウ、ちょっといいかしら?」
「…えぇ 今の発表の事・・・だけではないみたいですね」
フレアに付き従う形でクロウは 会場の外に出て行く。
そこにはWIZ-DOMの顔が揃っていた。
ステラ・ブラヴァツキ
ジリアン・マキャフリー
クラリス・パラケルスス
ソニア・ホノリウス
ガブリエル
カサンドラ・ソーン
エレクトラ・ウィル
イオ・プロミネンス
レダ・ブロンウィン
カイン
works274
そして フレア・シュナイダー
それぞれの顔を見渡してからステラが口を開く
「議題は分かっていると思うが 明日の決戦のことだ」
「それで俺が呼ばれた理由は一体・・・?」
「我らの中から3人共に戦いしものを選ぶといい」
WIZ-DOMの考えでは各勢力3人と 異界から来た者たちが代表として適している。
各勢力から3人しか出せないならば異界から来たものと相性のいいものが最適である。
そういうことになったらしい。
どうやらE.G.Oも同じ考えで すでにゼロが呼び出されているということも聞かされた。
「…明日の午前10時の返答でいいですか?」
「すぐに決めるのは無理か。分かっていたことであったが…」
いきなり話を聞かされ さぁ決めろというのは無理な話であった。
「それと まだカレー食べていないのでたべてきます」
「…私も一緒に」
空腹を埋めるためにきたのにまだ口にしていないカレーを求め
クロウとフレアは 再び会場へ戻っていく。
「彼らなら…本当にこの戦いを終わらせることが出来るかもしれないな」
「そうね。私も今からカレーに薬を入れてこようかしら」
クラリスがこの発言の直後 WIZ-DOMの総力を持って動きを封じられたのは言うまでもない。


「…誰かを選べば誰かが選ばれない。どうするか…」
「クロウ…大丈夫よ、私達は貴方を信じてる。だから迷わないで」
立ち止まったクロウをフレアが抱きとめ 支えていた。
その様子を ちょうど横の階段から見てしまったゼロが居た。
「…(クロウさん;何やってるんですか…
 (まったく先ほど預かった錬金石を返せないじゃないですか」
その後ろには すでにゼロに選ばれた3人の姿もあった。

→Next