MFG的SS「虚空の蒼玉」
MB隊編
第25話<アキマサ>
「さて……カレー帝国の方々……私はカレー好きですが何か?」 レイナに対してゼロが至極まともな顔で答える、普通なら意味不明だが…… 「ふむ……カレー好きは選民として優遇されるぞ、しかもカレーは食べ放題じゃ」 「あっそれ良いデスねぇ、納豆カレーは美味しいですし」 「ならばこちら側にくるが良い」 「う〜ん・・・・・・」 本気で悩み始めるゼロに光がライトニングキックを放つ 「なにやってるのよ!? そいつは敵でしょうが!」 その言葉を聞きながら吹っ飛ばされたゼロは答える 「でもカレー好きに悪い人は……」 「そうじゃそうじゃ、これからカレーでも食べるか?」 「そうですね、そうしますか、青空の下で食べるカレーは美味しいですし」 実際にはところどころで煙が上がり青空が煙に包まれていたわけだが…… そして何故かゼロとレイナはカレー雑談を始めてしまう………… 近くで見ていたミリアムは溜息をつきながら何故かカレーを作る準備を始めていた……… その時を見計らい、光と舞、ソニアとミナはそれぞれの方向に散っていく (頼みましたよ、光さん) (分かってる、皆に伝令はしてくわ) 実はゼロはカレー好きと言った時点で光達とテレパシーで会話していた その結果、レイナはゼロがほのぼの足止めしておくから 光達は各勢力のTOPに伝達………… 敵をある程度の範囲の場所へ誘導 そこで太元帥明王法を使い一網打尽にしようという計画だ (問題は……ダークロア方面の戦力が集まるか、か………) すでにWIZ-DOM、E.G.O、さらに阿羅耶識の増援は感知をしているが 未だにダークロアの気配が無い、どこかで足止めを喰らってる可能性が高い 日没まであと約3時間、それまではダークロアの現在のヴァンパイアの長である レイ・アルカードは動けないはず……それまで何とかなるのか…… 「ほら、お主も手伝え、良い野菜が届いた」 「ふむ……煮込めば良い具合に溶けそうなジャガイモですねぇ…」 ………………とりあえず当分は平気そうだった |