朝日が今、昇り始めようかと言う時間。
冷え込む部屋の中で、目覚ましが鳴り響く。

あまり長い時間鳴り続ける事もなく、素早くそのスイッチは切られた。
そして、ばたばたと言う足音と、時計を見て時間が合っていることを確認すると、制服に着替えることにした。
 
 

気持ちのいい朝だ。
最近ちょっと寒いが、冬・・・しかも早朝なので仕方が無い。
こんな時間に起きてるのも自分で決めたことだし、文句を言ってもいられない。
いつものように新聞と牛乳を取りに外に出たら、
昨日より結構冷えこんでるみたいで涼しいを通り越してめちゃめちゃ寒い風が吹き込んでくる。
もうすぐ、雪降るんじゃないだろうか;
・・・・自転車と電車を使って登校してるみとしてはちょっと勘弁だけどなぁ。

ぼーっとしてるほど余裕はないし、早速朝食を頂く。
準備はできてるから問題ない、と言うかもっと早く起きて作ってくれてる母さんに感謝だ。
相変わらず仕事に行く前に作ってくれてるなんて凄いと思う。
自分は僕が起きる頃には出てっちゃうし。

・・・とか何とか言いながらまったりと朝食をとったら、自転車で駅に向かうわけだけど、一応準備の確認。
今日体育あるんだよな、寒い中外はいやだなぁ。
手袋をして、ヘッドホンを着けて、朝日が差し込んでいく道を疾走する。
寒いけど、風を切って進むのはとても気持ちがいい。
ちょっと道が凍結していたりする中でスピードを出しすぎて
転倒したりするとかっこ悪いので、それなりに気をつけて走る必要があるけれど。
 

流石にこの早い時間だと、遠くの学校とか会社に行く人くらいしか居ないから、駅はとても空いている。
(この駅がちょっと都市部から離れていることにも関係あるんだけどね)
その中で、彼女は目立つ。この時間に、中学校で同じクラスだった人、どころか同級生は僕と彼女だけだから。
紺色の制服で、冬だから上には白いコート。黒いストレートヘアーの綺麗な人・・・

偶然、高校に行き始めたころに早く登校しなくちゃいけない時期があって、
その時にこの時間にいるってことがわかってそれ以来はずっとこの時間に来てるってわけなんだ。
毎日挨拶するくらいだけど、僕にとっては一日の始まりみたいなもので
・・・一日頑張るぞー、見たいな気になってくるんだよね。
こんな早い時間に来て、たったそれだけのために・・・と思われるかもしれない。
中学校で一緒のクラスになって、1年間過ごして・・・
僕は、彼女がその・・・こういうのを好きになっちゃった、って言うんだろうな。あはは。
 

だから、一人で馬鹿みたいだけど、なんていうのかなぁ。
それだけのことでもやろうと思ってしまうんだろう。
それが例え、単なる自己満足だったとしても
大きな木の下にできた霜柱みたいに、
溶けないけれど自分じゃ何もできない、そんなものであっても構わないんだ。
霜柱は、何も望んでない
作られることも、影に隠れて護られる事も、崩されることも。
 

それに、これ以上踏み込んだことをするのはちょっと・・・ね。
もし駄目だって言われた時が怖い。
だから、僕にはここまでしかできない。
駄目だよね、僕みたいに弱い人間って。
傷つくことを恐れてちゃ何もできない、わかってる。でも・・・
 
 

「おはよ〜」
「あ、おはようございま〜す♪」
 

今日も相変わらず・・・だなぁ。
そして、きっと明日も。
何も変わらず
何も感づかれないように
僕の想いだけが膨らんでいくんだろうなぁ。
 

まぁ、そんなことより、今日も頑張って学校まで自転車で行かないとね。
・・・・この寒い中、10キロも自転車で行くのは大変そうだ。
せめて、電車の中ではあったまることにしよう。
 
 
 
 

fin
 
 
 
 
 
 
 
 
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あとがき

すみません、これ途中です。しかも結構無理してるし。
かなり美しくないですねぇ、中身も少ないですし。
元から短編の予定だったんですがね。ここまで短いのは反則かもしれません;
でも、ここで切っても通じるというか、救いの無いような内容になるので、それもまた乙かなと(マテ
・・・実は時間が無かったなんていう理由があったような気もしますが;

ちなみに、この小説の情景を想像するとけっこう書いてる私自身心に突き刺さるものがあるんですが・・・ねぇ(苦笑
あと、この話は
実際の話が元だったりしなくもなかったり(謎
女性の設定が私の趣味だったりするようで違ったり(ぁの
主人公(?)がどうも丹羽君に似ているようでそうでなかったり
・・・・色々です、読んでいる方のご想像にお任せいたします。
 

それと、ぱうだぁさん、遅れてしまってスミマセンですよ。
もう一つノートPCに作っていたのですが、ノートPCの調子がかなーリ悪くて、こっちを打ち直す(というか思い出す)だけで精一杯でした;
もう一つの話も救いの無い終わり方だったけどなー(苦笑
ま、シリアス小説書き(自称)ですから、仕方ないのですが・・・もうちょっとこー言う系の文章力もつけないと駄目ですかね。

では、普通の小説では次の文化祭でお会いしましょう。